どんな制度か知ろう
正社員登用制度を知ろう
企業がアルバイトやパートなどの非正規雇用として働いている人を、正規雇用の正社員に登用する制度が正社員登用制度です。この制度は、すべての企業に義務付けられているものではなく、導入している企業もあれば、導入していない企業もあるのです。どの時点で、どのように正社員に登用するかなどの規定は各企業で様々です。

正社員登用制度の現状
2017年3月に厚生労働省が発表した「厚生労働省労働経済動向調査(平成29年2月)の概況」によりますと、調査した企業の68%しか、正社員登用制度はありませんでした。しかし、正社員登用制度がない企業では、絶対に正社員に登用されないというわけではなく、正社員に登用される場合もあるのです。同調査の企業からの回答によると「正社員登用制度あり・登用実績あり」41%、「正社員登用制度なし・登用実績あり」8%と大きな差が見受けられました。やはり正社員登用制度がある企業の方が、ない企業に比べるとより正社員に登用される可能性も高いことが分かります。ところが、制度があるからといって誰でも簡単に正社員になれるわけではありません。では、どのようにして正社員になれるのか見てみましょう。
登用されるまでの流れ
各企業によって、正社員登用までの流れに違いがあります。本人が望めばすぐにでも正社員登用してくれる企業もあれば、勤続年数や勤務態度への規定を満たした結果、正社員登用してくれる企業もあるのです。現場の上司の推薦や昇進試験によって決められる企業などもあり、実に様々です。昇進試験は、上司との面接や人事部の面接、他に筆記試験を行なう企業などもあります。昇進試験によって決められる場合、もし昇進試験に落ちたとしても、再挑戦ができます。アルバイトやパートの形態で働き続けることによって、またチャンスはやってくるからです。
ねらうならどの業界?
では、どうやって正社員登用制度を採用している企業を見つければいいのでしょうか?それは、求人情報を検索する際、「正社員登用制度あり」と記載されている求人を探してみることです。
正社員登用制度を採用している企業が多い業界もあります。介護施設などの医療・福祉の業界をはじめ、飲食業・製造業・警備などです。アパレル業界は、アルバイトから始めて、正社員へ登用されることが一連の流れになってきています。他にも不動産業界の事務職など、正社員登用制度を設けているところがあるのです。
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